スチパンベストに関する雑記

すっかりSNSで情報を発信しなくなったウチヤマですが、たまにはCDに関する話や、その他思いつくままに雑記でも。

はい、ついに完成しましたよ~「SteamPunk Series Best」。ぶるよぐとしては初のCD2枚組になります。M3のスペースではかやはら様による超端麗ジャケ絵のポスターを貼ってお待ちしておりますので、ぜひ手にとっていただければ幸いでございます。前作Mianとヴァルーシアの曲が被ってしまうので悩んだのですが…何とぞご容赦を(T-T)

CDパッケージは通常のジュエルケースにCD2枚入りの仕様。ブックレットは16Pで歌詞が21曲分詰まっております。前回のMianに続き今回もテックトランスさんの特急コースで絶賛プレス中につき実物はまだ手元に無いのですが、届いたらM3まとめページに写真をアップしたいと思います。金の力で納期が延びる……そういうのすごく魅力を感じます(あかんよ)

歌詞のページはこんな雰囲気。歯車推し。オレも社会の歯車になってクレジットカードの審査通りたい。

不言色の月は欠けて

CD書き下ろし1曲目。さっそくタイトル読めないのですが「いわぬいろ」と読みます。不言でいわぬ…ふふん、しゃれてますね。小鳥遊に通ずる物を感じますね。あと四月一日。あと月見里。スチパンシリーズは他にも読めないor読み辛いタイトルがいくつかあるので読み仮名ふっといたほうがよかったんじゃないでしょうか。

さてこの曲は「漆黒のシャルノス」イメージソングとして作りました。スチパンシリーズの伝統として前半6/8、後半4/4拍子の二部構成となっております。製作にはだいぶ時間がかかってしまいましたが満足のいく仕上がりなったと思っております。Youtubeの試聴では前半部分、トラック試聴では後半を聞けるようにしておりますのでぜひ。

アレンジ面はどちらかというと生楽器寄りですがシンセもわりと鳴っており、間奏では最近好んでいるケルト系の楽器を入れております。この曲だとTin whistle、Uilleann Pipes、Fiddleが鳴っています。とは言ってもギターも含め全パート打ち込みでございます。ごりごりの打ち込み系も好きですが生楽器のシミュレートもやっぱり好きな私です。SC-88Proから追ってきた音源の進化をこれからも見届けてゆきたい。

Nur

CD書き下ろし2曲目。えーっと、ぬる?ぬーる?読めない!
こちらは白光のヴァルーシアイメージソングとして作りました。ゆえにエスニックなバイオリンを取り入れつつ基本はEDM系でまとめております。前作Mianの「さよならラナンシー」もヴァルーシアのイメージで作ろうとして結果すっごい普通のEDM系ポップスになってしまいRitaさん半ギレでしたが(曲は気に入ってますけど!)今回はもう少しエスニック寄りにできたかなと思います。ただねー難しいんですよねー中東系は特に。コード進行のある歌物にしようとすると私の技術ではなかなか…。Tistryaは私の中では奇跡の産物です。

以前Ritaさんに「じゃあなんか参考になる曲ないんか」と聞いたら巨大な銅鑼みたいな音と大量のお坊さんによるお経みたいなのが終始流れるCD渡されて絶望したのでそれ以来アドバイスを求めることはやめました。どこで買ったの。せめて平均律で頼む。ぶるよぐが今まで音楽性の違いで解散しなかったのも奇跡かもしれない。

サウンド面は粘っこさを出したくて低音をわりかし大きめにミックスしたので、サブウーファー搭載のカーステレオで流すとたぶんドゥーンドゥーンって鳴ります。このCDを買えば陽キャCARにもなれる…凄くないですか?
バッキングはシンセ中心でちょびっとエスニックな弦楽器を混ぜています。以前までバッキングといえば「ふーむLはエレキギターでアルペジオかな」って思うところが、最近では「東にSpireでSuperSAW!西にAVENGERでSuperSAWや!」みたいにシンセをバッキングの中心に置くケースが増えました。時代への迎合に思いのほか抵抗がない自分を見つけられた気持ちです。
先日ラジオでギタリストの方が「近年は楽曲におけるギターの重量がどんどん減ってきているから我々は新しいアプローチが必要」と話してまして、これは本当に同感です。流行り廃りもあるでしょうけど人類はギターを聞きすぎたのかもしれない。

アコースティックアレンジ

スペシャルトラックとしてオオフジツボ様&パーカッションよしうらけんじ様に2曲お願いしました。完全生演奏の非常にグルーブ感のある仕上がりです。お忙しい中本当にありがとうございました!

2曲ともライブで人気の曲で、特に人気なのがやっぱり「DORCHADAS」ですね。ライブ終了後にDORCHADASの入ったCDは売ってるかとの質問をたびたびいただき、しかし収録しているCD「meaning」はしばらく前に品切れ…これもSteamPunk Series Bestを作るきっかけの一つになっております。

演奏は楽器ごとにマイクを立ててはいるものの、同スタジオ内・同時演奏での録音だと伺っております。相変わらずめっちゃ上手いなこの人たちw また、この2曲に限りミックス~マスタリングまでオオフジツボ壷井様が担当しております。ぶるよぐ曲とは若干音量感が異なりますが、楽器構成が全く違うアレンジなので私の方で下手に合わせず音質重視で行こうと判断しました。ご了承いただければ…!

ボーカルに関して

今回の書き下ろし曲のメロディライン、2曲とも大幅にRitaさんが手を入れております。普段もRitaさんが歌いながら修正することは多く、それもありぶるよぐ曲の作曲は私の個人名ではなく「Blueberry&Yogurt」としている次第です。

Memeあたりからぶるよぐのボーカルレコーディングは全てUADのApolloシルバー+Neumann TLM67で行っております。マイクプリはApolloのUnison機能でVOXBOXを使用。これは実機のマイクプリアンプをプラグインでエミュレートしてくれる機能でして、個人レベルのレコーディングでは大変有り難いのです。VOXBOXの実機を買うと50万くらいしますがプラグインならセールのとき$100くらいで買えます。(またセールか)

MianまでのレコーディングではNeve1073のプラグインで録る事が多かったかなぁ。さすがに本物そっくりとはいきませんがコスパは非常に高いと思います。UAD最高。竹藪で1億拾ったら最新のApollo買う。あと~TLM67もちょっと飽きてきたので~CD売れたらこのマイク買おっかなーチラ(やめれ)

ケルト風音楽

DORCHADASの作曲がきっかけでケルト音楽に興味を持ち、特にここ数年は研究の意味も込めて結構聞いたのですが、なんというかエスノガチ勢ではなく、歌物ポップスやEDMに隠し味としてアイリッシュテイストを入れたい…そんなふんわりした妄想を抱きつつ、ドラマ編集で稼いだお金で民族系KONTAKT音源をせっせと集めて参りました。
ケルトの民族楽器以外(例えばドラムやベース)を取り入れた音楽をケルト風(Celtic)とジャンル分けされるそうです。私のはさらに薄味ですから今風に言えばケルトみが浅い、で合ってます?(無理すんな)。民族音楽はその地域の歴史や宗教も関わってきますし、もしかするとケルト色をポップスに混ぜることは良くないことなのかもしれませんが、現状私の脳内で一番ドーパミンを得られる構成なのでもう少し続けてみたいなぁと思っております。買った音源の元もね、取らないとだしね。

使用音源

Tin whistleの音源とか3つくらい買っちゃったけどどうしようこれ。いまのところTin whistleはIMPACT SOUNDWORKS、UilleannはIlya Efimovの音源がアーティキュレーション豊富で気に入ってます。もはや作曲じゃなくてタイミング良くキースイッチを押して快感を覚えるゲームみたいになってる気がする。(音源に設定された音程の鍵盤を押すと奏法が切り替わるのです)
ちなみに前作Mianで主に使ったのはBEST SERVICEのCELTIC ERAというやつです。こちらは上記の音源に比べるとすこーし奏法が少ない印象。しかし音のまとまりは良かったです。

アコギ音源で使用頻度が高いのはProminyのHummingbird。「不言色」のアコギもこれです。しかしここの音源、キースイッチが多すぎてKompleteの光る鍵盤だけじゃ全然覚えられません…そこでTouch OSCという有料iOSアプリでテンプレートを自作してWiFiでMIDI信号を送れるようにしております。Androidアプリもありますからご自宅でタブレットを余らせてる方にはおすすめです。

プラグインなど

ここ数年はドラマ編集の仕事がメインになっているのでエフェクト系のプラグインはあまり買って…いやセールで買ってるわw SEもじゃんじゃん買ってるし、そらお金がたまらないわけです…

ミックスで使っているプラグインはUAD、FabFilter、Wavesが中心です。色付けとリバーブはUAD、調整はFabFilterを挿しつつ時間に追われているときなどは慣れ親しんだWavesに手が伸びます。UADはQuadのカード1枚でまかなってきましたが、最近は24bit、96kHzでマスタリングまで進める事が増えたので去年UAD2 SatelliteのOCTOを導入。自分の曲はトラック数がそんなに多くないのでDSPにだいぶ余裕が生まれましたがそれでも24/96は大食いですね…いつの日かハイレゾ=192kHz/32bitみたいな時代になるのだろうか。

マスタリングはFabFilter。Pro-MBとPro-L2が主役で、途中EQとバスコンプをいろいろ試します。UADのAPI2500を試すことが多いです。
今回のCD、数曲だけオリジナルのまま収録していますが、それ以外はリマスタリングをかけました。方向的にはイヤホン環境を意識したのでオリジナル音源より気持ち派手目の音になってます。スマホ+イヤホンの方には聞きやすくなっているんじゃないかなと。

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ふいー思いついた事を全部書いてすっきり!それでは4/28のM3、ぶるよぐスペースでお待ちしております!

2019年4月21日 | カテゴリー : 雑記 | 投稿者 : Uchiyama