Liar-soft様のノベルゲーム「蛟の巫女」の主題歌「遺り火(のこりが)」をぶるよぐが担当しております🤗
2024年9月27日発売予定でございます。特設サイトでは体験版も公開されていますので興味のある方はぜひ。(18歳未満の方はダメよ)
曲に関しては、しっとり進みつつサビではズシっと濁流を感じるようなイメージで作りました。
あとは伝奇ものということで琴や笛系でエスノな雰囲気をちりばめ…Ritaさんの感情豊かなボーカルと相まって聞き応えのある曲になったと思います。
さてせっかくなのでDAW的な話でも🎹
この曲のアウトロ(OPムービーだと1:36くらいから)に流れているバックコーラスはAIのMaiさんに歌ってもらってます。過去にはぶるよぐCDの書き下ろし曲Märchenでも一部ハモリにAIを使ってまして、どちらも使用ソフトはSynthesizer Vです。
私はSynthesizer Vしか使用経験がないので他はまた違うかもですが、このAI、感情的な歌わせ方が難しい代わりにベタ打ちでもほぼ人間と区別が付かないレベルで歌ってくれます。すなわち仮歌やコーラスに最適。あと、あまりに人間に近いのと、データベースの歌唱担当者が公表されている事もあってMaiに「さん」を付けないと失礼に感じてしまいます🥹
今回レコーディング前に作った仮歌の一部がこんな。
「テンション」というパラメータを少しいじっただけでそれ以外はベタ打ちです。さすがに棒歌いですけど仮歌ってフラットな方が基本いいので問題無いです。
曲中のボーカルを一人で全て担当する統一感ももちろん良いものですけど、メインボーカルとそれ以外で声を分ける事にはメリットも多いです。ミックス面で言えば分離感や奥行き、多人数感を出せたりしますし、ボーカル収録後でもハモリやコーラスの追加・変更が自由自在です。
レコーディング面ではメインのテイクに集中できたり、スタジオ代を節約できたりでしょうか。特に歌のレコーディングに慣れていない方はメインテイクだけでもかなりの体力を消耗するので、そのあとに大量のハモリやコーラスがあったりすると疲れから声が安定せずピッチの乱れにも繋がってしまいます。
AIを否定するのではなく上手く使い、人間様の役に立ててゆきたい。(えらそう)
それと、近年はAIによる失業問題が話題に上りますけども…現時点で仮歌業はかなりの影響を受けてるんじゃないかと。実際Ritaさんのボーカルレコーディングを手伝った際に届いた仮歌が4曲くらい全部Maiさんでした🤔